Thursday, July 27, 2006

BigFatCat and the Snow of the Century 40 p.46

勝瀬大佑訳
「さあみなさん、ここにリスナーのひとりからのメッセージがあります。」
「こんにちは、SRN。私は冬休みでエヴァービルの祖父母のところに来ている大学生です。私にとってはすばらしいクリスマスです。家族みんないっしょで、おいしい手作りの夕食、たくさんの古い映画、暖かい暖炉そしてたくさんのプレゼント。」
「みなさんに言っておきます。クリスマスは一年で最もすばらしいときです。」

BigFatCat and the Snow of the Century 39 p.45

勝瀬大佑訳
お前は、本当にモールの店よりも猫を選ぶつもりなのか。ジェレミーはもう一度、エドに尋ねました。「その猫は…彼は私を選んだんだ。」エドは答えました。「本当にばかだな、ほとんど違法だぞ。」ジェレミーはそう言うと、車のキーを取り出してドアへ向かいました。「お前はここで待っていろ。」ジェレミーがドアを開けると、ふぶきがそれに気づいて全力で攻撃してきました。(ジェレミーは、ひるみましたが、地面に踏んばりました。) 雪の中へ出る前に彼はエドに言いました。「それと、彼のあの部分を確かめておけ。」エドはジェレミーが雪の中、車へ走っていくのを驚いて見ていました。彼はジェレミーに感謝したいと思いましたが、今はそんなことをしている時間はありませんでした。ふぶきはもうやってきていました。

Monday, July 24, 2006

BigFatCat and the Snow of the Century 38 p.44

勝瀬大佑訳
エドは少しうなずいて、通路のほうへ向かいました。ジェレミーは後をついていき、彼にさけびました。「なんてばかな理由であんなことをしたんだ。猫は首輪もしていないんだぞ。だれもが、それが野良猫だと思っただろう。なぜテレビで、それがお前の猫だと言わなければいけなかったんだ。」エドは少しもスピードをゆるめませんでした。彼はまっすぐ外へ向かっていました。ジェレミーはため息をつき、頭を横に振って、声の口調を少し変えて、エドにさけび続けました。「それで、車もないのにどうするつもりなんだ。歩くのか。外はマイナス9度だぞ、ばかやろう。」エドはついに出口のところで止まりました。雪はこの数分間でより強くなっていました。外の天気は、暴力的なもので、決心したにもかかわらずエドは、少し止まらなければなりませんでした。

Friday, July 21, 2006

BigFatCat and the Snow of the Century 37 p.43

勝瀬大佑訳
深呼吸をしたあと、エドはグレンにマイクを返して、ステージを降りました。観客はその場にかたまったままでした。エドはみんなが自分に怒っていると確信していました。彼は視線を上げませんでした。でも少ししたあとひとりの女性が手をたたき始めました。そして、男性も加わりました。ちょっとした間があって、そのあと他の数人の人も手をたたき始めました。エドは周りを見回しました。彼はとても驚いて、人ごみから出たときに暗い顔のジェレミーにぶつかってしまいました。「あれは何だったんだ。」ジェレミーは怒った声で尋ねました。「少しの間、電話を借りておく必要があるんだ。」エドは言いました。「電話のことは忘れろ、ばかやろう。自分が何をしたのか分かってるのか。人生で最大のチャンスを捨てただけなんだぞ。」

Friday, July 14, 2006

BigFatCat and the Snow of the Century 36 p.42

勝瀬大佑訳
もしこのネコを見たら、555-22xxに電話をしてください。こいつは昨日、1回目のパイコンテストをだめにした猫です。ヘルスセンターが彼を追っています。私は今まで、このことを何も知りませんでした。本当にごめんなさい。私はこの事態の責任を十分にとるつもりです。できるだけ早く、すべての賞金を返して、ニューモールの店の所有権も放棄します。エドはまっすぐカメラを見て、エヴァービルの人々に言いました。「でもすぐに猫を見つけなければいけないんです。それ以外はどうなってもかまいません。」エドが少しの間カメラを見始めると、だれも何も言いませんでした。人々はだれも動きませんでした。

Monday, July 10, 2006

BigFatCat and the Snow of the Century 35 p.41

勝瀬大佑訳
「ごめんなさい」エドはグレンの手からマイクを取る前に、これだけしか言いませんでした。エドが直接カメラに映るために、グレンの前にやってきたので、グレンはただ驚いて見ているだけでした。「じゃまをしてごめんなさい。でも、これは、私にはとても大切なことなんです。」エドは必死に声を震わせて言いました。ステージのまわりの観客は、彼の真剣な口調を聞きました。声援とさけび声が聞こえなくなりました。エドは深呼吸をして、ポスターをカメラに見せました。「私の猫が雪の中、どこかへ行ってしまったんです。」カメラがポスターに焦点をあわせると、エドは言いました。「助けが必要なんです。みなさんの助けが。」その瞬間、猫の写真はエヴァービルの全ての家に放送されました。居間に座ってテレビを見ていた雪に閉じこめられた家族は、みんな、もっとよく見ようと、画面に近づきました。ニューモールのオーナーもオフィスでビールを片手に、偶然テレビを見ていました。彼はポスターを見ると、ビールを机の上全体にこぼしてしまいました。ジェレミーは右手で目をおおって、うなりました。ゴーストアベニューでは、ジョージとパディとビージーズが聞いていることが信じられずに、その周りに集まってきました。ビージーズは、地面にマグカップを落として、ささやきました。「まさか」

Friday, July 07, 2006

BigFatCat and the Snow of the Century 34 p.40

勝瀬大佑訳
ジェレミーがため息をついて、エドの後を追うまでに少し間がありました。ジェレミーが人ごみの端につくまでに。エドは人々の間をかきわけて、真ん中のステージに登ろうとしていました。ジェレミーは、下唇をかみました。
「ウィッシュボーン、いったい何をしているんだ。」
ジェレミーはエドの後をついていきましたが、握手をしたがる若者のグループに行く手をふさがれてしまいました。ジェレミーが彼らと格闘しましたが、彼がのがれるまでに、エドはすでにステージの上に登っていました。警備員が彼を止めにやって来ましたが、グレン・ハンパートンはすぐに彼に気づきました。
「みなさん、ここに来てくれた人を見てください。州のパイコンテストの優勝者のエド・ウィッシュボーンです。」
人びとはエドが番組のゲストだと思い、声を上げました。エドはそれを無視して、まっすぐグレンの方へ行きました。
「ところで、今日は何をしに来たのですか、エド。」
グレンはエドにマイクをさし出しました。

BigFatCat and the Snow of the Century 33 p.39

勝瀬大佑訳
ジェレミーはエドが自分を見ていないことに気づきました。彼の目は、モールの真ん中に増えている少数の人々にくぎ付けになっていました。レポーターのグレン・ハンパートンは片手にマイクをもって人々の真ん中にいました。人々の間を移動する数台のテレビカメラもありました。それはおそらく、ジョージとビージーズがラジオで聞いていた番組でしょう。
「ウィッシュボーン。私の話を聞け。」
ジェレミーは、エドを自分のほうに向かせようと、彼をつかみました。エドはふり向きましたが、目はジェレミーの顔を見ていませんでした。彼の目は、ジェレミーの持っている携帯電話に止まりました。そしてある考えが彼に浮かびました。
「ウィッシュボーン。私は言ったぞ。」
「これを借りていくぞ。」エドは、答えをまたずに言って、ジェレミーの手から電話を取りました。ジェレミーはエドが電話を調べているのを見て、迷惑で口が大きく開きました。
「これがこの電話の番号か」エドは側面にセロハンテープでとめてある電話番号を彼に見せながら尋ねました。
「そうだ。私はたくさんの電話を持ってるんだ…」
「ありがとう」エドはそう言って、人々の方へ走っていきました。
「ウィッシュボーン。おい、ちょっと待て。ちくしょう。」

BigFatCat and the Snow of the Century 32 p.38

勝瀬大佑訳
でも男の人は電話を切ってしまいました。エドは電話を受話器掛けにもどしました。彼は電話のほうからふり返り、彼の後ろに立っているジェレミーの方へほぼまっすぐに歩いていきました。ジェレミーは仕事から帰るときの服を着ていました。彼は片手に携帯電話をもっていました。
「もう家に帰ったと思ったよ」ジェレミーは言って、皮肉な口調でつけたしました。「または、少なくとも家のようなところに。」
エドは少しジェレミーを見つめていました。そして、彼にポスターを見せました。
「私の猫がいなくなったんだ。」
ジェレミーはあまり考えずにポスターを見ました。彼は数行読むと、彼のしかめつらはさらに険しくなり、ついに恐怖の表情に凍りついてしまいました。彼は低い声でエドに言いました。
「ウィッシュボーン。これはよくないニュースだ。おまえはこの資格を失うことになるぞ。」
「構わない」
「気にするべきだ。これが人生で唯一のチャンスになるかもしれないぞ。そしてお前は…。」